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2019年8月11日 (日)

ブラックペアン1988

著  者:海堂尊
出版社:講談社
出版日:2007年9月20日 第1刷 発行
評  価:☆☆☆☆(説明)

 「これがすべての始まりの物語か」と、感無量になった本。

 海堂尊さんの一連の作品が織りなす「海堂ワールド」で、時系列で一番最初に位置付けられる作品。タイトルの中の「1988」は物語の年の表す。「チーム・バチスタの栄光」は2006年とされているから、それより18年前ということだ。

 舞台は東城大学医学部付属病院。「チーム・バチスタの栄光」以降のシリーズと同じ。主人公は世良雅志。外科医に成りたての1年目。というか物語の冒頭では、まだ医師国家試験に合格してさえいない。新米なのに手術の予定に遅刻してくる。世良の医師としての成長が物語の一つの側面。

 物語で描かれるその他のこととしては、新しく赴任した外科医と教授を頂点とした医局の秩序との衝突、新技術の導入、はぐれ者の天才医師、教授が抱える過去の因縁、等々。特に、教授の過去は厳しい現実となって現在に降りかかってくる。緊迫した展開が波のように繰り返される。

 面白かった。1つの物語として面白かっただけでなく、「海堂ワールド」の一番最初としても、面白かった。「チーム・バチスタの栄光」以降のシリーズの田口センセイをはじめ、主な登場人物の多くが、18年前の姿で登場する。それだけでなく、この物語は20年の時を越えて「ケルベロスの肖像」へつながる。そういうことだったのか!と感無量。

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