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2018年2月 7日 (水)

太陽と乙女

著  者:森見登美彦
出版社:新潮社
出版日:2017年11月20日 発行
評  価:☆☆☆☆(説明)

 本書は、著者が2003年のデビュー以来14年間にわたって、新聞や雑誌などのさまざまな媒体に発表してきた文章を収録したもの。他の作家さんの文庫本の解説や舞台パンフレットに載せたコメント、といった「レアもの」もある。数えてみると全部で86本もあった。

 「読書」「お気に入り」「自著とその周辺」「旅(ぶらぶら)」「日常」などのテーマに分類されている。私としては「自著とその周辺」がうれしい。けっこう正直な気持ちが伝わってくる。著者は「「作家の言葉」なんて信用できるものではない」と言うのだけれど、たぶん著者独特の「強がり」だと思う。

 特に「四畳半神話大系公式読本」に掲載された「或る四畳半主義者の想い出」が、質・量ともによかった。著者が京都大学に入学し、アパートの四畳半に入居するところから始まり、「太陽の塔」でデビューを果たし、「四畳半神話大系」に至るまでの一部始終。

 さらに中でも「太陽の塔」が「日本ファンタジーノベル大賞」を受賞した時の、親友明石氏と交わした会話が素敵だ。「君の恥ずべき行状が暴露されてしまうがいいのか?」「かまわん。俺は恥ずべきことは何もしていない」

 最後に。著者のこれまでを語るのに避けられない話題について。著者は2011年の夏に、精神的緊張から体調を崩し、すべての雑誌連載を中断。その後2年足らずの「沈黙」の期間がある。驚いたことに、その頃になんと台湾の雑誌にコラムを書いていたそうだ。そのコラムをはじめとして色々なところで「沈黙」の頃のことが少しずつ語られる。森見さんが、良い伴侶を得られたことも分かる。

 コンプリート継続中!(単行本として出版された作品)
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