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2018年1月 6日 (土)

クリスマスを探偵と

著  者:伊坂幸太郎 絵:マヌエーレ・フィオール
出版社:河出書房新社
出版日:2017年10月30日 初版発行
評  価:☆☆☆(説明)

  完全に時機を逸してしまったけれど、クリスマスをテーマにした作品。

 本書は、以前に出版された「文藝別冊 [総特集]伊坂幸太郎」に収録された短編に、マヌエーレ・フィオールというイタリアの漫画家・イラストレーターの方の絵を付けて、絵本として出版したもの。ちなみに、この短編は伊坂さんが18歳の時に書いた「生まれて初めて完成させた物語」をリメイクしたもの。

 主人公はカール。15歳で家出をして、いくつかの職を経た後、4年前からは探偵まがいの仕事をしている。今日もクリスマスイブだというのに、浮気調査のために寒空のローテンブルクの街で、腹にたっぷりと肉の付いた50過ぎの男を尾行している。

 その男性が入って行った屋敷の近くにある公園で、ベンチに腰掛けて本を本を読んでいたサンドラと名乗る男性と言葉を交わす。時間もあることだし成り行きで、カールはサンドラに自分の身の上に起きたことを話始める。子どものころのクリスマスにまつわる苦い思い出を。

 著者自身が「技術的にはかなり拙いものだったのですが、アイディアやストーリー展開については気に入っていました」とおっしゃっている。先入観があることを承知で言うけれど、ストーリー展開には「著者らしさ」が感じられる。こうだと思っていたことが、実はそうではない(かも)。そいういう物語。

 昨年のクリスマスに合わせて読んだアンソロジー、「X’mas Stories」に収録されていた著者の作品「一人では無理がある」と、共通する着想もあって両方読むと面白さが増す。

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