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2016年11月17日 (木)

バンビと小鳥

作  者:樋上公実子 
出版社:ポプラ社
出版日:2016年11月 第1刷発行
評  価:☆☆☆☆(説明)

 帯には「見る人の心をたちまち幻想の世界へといざなう 樋上公実子、はじめての自作絵本」とある。作者の樋上さんはこれまで絵本、書籍の装画、パッケージデザインなどを幅広く手掛けてこられたが、物語の文章もご自分で書かれた作品は本書が初めて。

 主人公はバンビと呼ばれている少女。いつも美しい鹿皮のスカートをはいていたから、そう呼ばれている。そのスカートは、バンビにぴったりで「どこからがスカートで、どこまでが自分なのか、わからないぐらい」だった。

 不思議なことにそのスカートをはくたびに、どこか遠くから、誰かが自分を呼ぶ声が聞こえるような気がした。ある日、庭に来た小鳥に誘われて出かけて行くと...というお話。

 お話も絵も、私はこういうのは好きな方だ。作者の絵については、プロフィールで「幻想的で優美な独自の世界」と紹介されている。私は「おとぎ話の忘れ物」や「柘榴姫社交倶楽部」などの絵では、もう少し「妖しい」感じを受けた。その妖しい感じを含めて言い表すいい言葉がなくて、辞書をひいてやっとこれかな?と思ったのは「蠱惑的」という言葉。

 本書の絵は「妖しい」が抑え気味で、プロフィール通りの「幻想的で優美」な感じがする。もちろん「妖しい」も作者の絵の魅力だけれど、ドキドキしてしまうので、私としてはこのぐらいが安心して見ていられる。

 お話については..。これだけ短くてシンプルな物語の中に、わくわくする気持ちと不思議さと哀しみと切なさと..家族の暖かみまで。ずいぶんたくさん楽しませてもらった。

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