« 倒れるときは前のめり | トップページ | バベル九朔 »

2016年4月 9日 (土)

僕らのごはんは明日で待ってる

著  者:瀬尾まいこ
出版社:幻冬舎
出版日:2016年2月25日 初版発行
評  価:☆☆☆(説明)

 著者の作品を読むのは、「戸村飯店青春100連発」「温室デイズ」「あと少し、もう少し」に続いて本書で4作品目。これまでの3作品は、その「悩み」も含めて、中高生のしなやかな感性を描いたものだった。本書は少し上の世代を描いたものだ。

 本書では主人公は葉山亮太。物語の始まりの時は高校3年生だった。彼は、中学の頃のあることがきっかけで、周囲から距離を置くようになり、クラスから浮いた存在になっていた。そんな葉山君に、クラスメイトの上原小春が声をかけてくる。

 しょっちゅう途方にくれたり、たそがれたりして、遠い目をしていた葉山君だけれど、上原さんと話すようになってから、少し変わった。止まった時間が動き出した感じだ。こうして始まった「上原君と上原さんの物語」の数年間を、本書は綴っていく。

 私が葉山君たちの年頃だったのは、もう30年以上も前のことだ。でも思い出したことがある。詳しくは言えないけれど、ちょっとしたことがきっかけでクラスに溶け込めた、という話だ。まぁボォっとしていた私は、そんなことは知らずにいて、後になって友達から聞いて「そうやったん?」なんて言っていたのだけれど。

 二人が「背負っているもの」と「背負うことになったもの」は思いのほか重い。だから、少しつらいところもある。でもこの言葉遊びのようなタイトルのように「なんとなく前向きな感じ」の物語だ。

 2017年新春に映画化決定。(公式サイト)

 人気ブログランキング「本・読書」ページへ
 にほんブログ村「書評・レビュー」ページへ
 (たくさんの感想や書評のブログ記事が集まっています。)

 
Yahoo!ブックマークに登録 livedoorクリップに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加 Evernoteにクリップ

「僕らのごはんは明日で待ってる」 固定URL | 2.小説, 2E.瀬尾まいこ

« 倒れるときは前のめり | トップページ | バベル九朔 »

2.小説」カテゴリの記事

2E.瀬尾まいこ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/108492/63503132

この記事へのトラックバック一覧です: 僕らのごはんは明日で待ってる:

« 倒れるときは前のめり | トップページ | バベル九朔 »