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2016年3月12日 (土)

ザ・万字固め

著  者:万城目学
出版社:文藝春秋
出版日:2016年2月10日 第1刷
評  価:☆☆☆(説明)

 「鴨川ホルモー」「プリンセス・トヨトミ」などの、奇抜な着想の楽しい物語を多く世に送り出す著者のエッセイ集。2013年に発行された単行本を文庫化。文庫化にあたって10編を新規収録して、本書には35編のエッセイが収められている。

 著者が日々体験したことを、親しい人に伝えているような感じ。まるで「あのなぁ、この前こんなことあってな..」と話しかけられているようだ。大阪生まれの著者らしく、面白そうに語って最後にはオチを付けて。

 例えば「ひょうたん」を育てる話が3編ある。栽培方法の本の購入をきっかけに、「全日本愛瓢会」なるNPO法人に入った。そして毎年ひょうたんを栽培している(3篇目には「五年目」と書いてある)。

 事実が淡々と書かれているだけなのに面白い。ちょっとしたことだけれど、クスッと笑えるとか、ほのぼのするとか、というエピソードが集められているからだ。「ずいぶん大きくなりましたねえ」と声をかけられて、「ええ。もう少しで収穫なんです」と答えたら、「いえ..お子さんのほう」、みたいな話。

 その他には、大阪の地下鉄を戦隊ヒーロー(レッドとかブルーとか)に例える話や、パソコンのカードスロットに違う種類のカードを差して抜けなくなった話など「どーでもいい(けど面白い)」話がいくつか。台湾で熱烈歓迎された話や、イタリアで置き引きにあった話など「ほーそんなことが..」という話も。

「2011東京電力株主総会リポート」と「2014ブラジルW杯リポート」は、ちょっとマジメな万城目さんが顔を出す。森見登美彦さん、綿矢りささんとの鼎談も興味深い。京都橘大学での講演の抄録らしいけれど、できれば全部聞きたい。

 最後に。「すべての大阪、わたしの大阪」から引用。
いや、大阪の人たちならやりますよ。なぜなら彼ら、彼女らは世界で一番、アホなことを真面目な顔でやってのける人々だからです

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