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2014年3月 9日 (日)

星間商事株式会社社史編纂室

著  者:三浦しをん
出版社:筑摩書房
出版日:2009年7月10日 初版第1刷発行
評  価:☆☆☆(説明)

 大好きな三浦しをんさんの作品。でも、発行してすぐには読まなかった。それは主人公が「腐女子」だということだったから。主人公が腐女子じゃぁ、内容もあんな感じ?と思うと、どうにも落ち着かないので。

 読んでみると「あんな感じ」は、心配のないレベルだった。子どもが読むにはどうかと思うから、R-12というところか。

 主人公は川田幸代。29歳。高校生の頃から同人活動を続けている。星間商事株式会社社史編纂室勤務。編纂室には他に、合コンに明けくれる矢田信平と、グラマーなみっこちゃん、定年まであと1年の本間課長がいる。(それから誰も姿を見たことがないけれど、室長もいるらしい)

 現実にはそんなことはないのだろうけれど、フィクションでは社史編纂室というのは「ヒマな部署」だ。星間商事も例外ではない。昨年創立60周年を迎えたのに、社史はできなかった。前半はそんなユルユルのヒマさ加減が描かれる。

 ただ、編纂室の社員たちは実はけっこうデキる。もと居た部署で会社的にちょっとマズいことあって、まぁここに追いやられたわけだ。それなりに仕事を進める内に、会社のある時期に何か秘密があることに気が付く。この謎を追うミステリーが、本書の中心となるストーリー。

 その他に、幸代の同人活動とその仲間の話、幸代と恋人の話、みっこちゃんの恋の話等々、が絡んできて、楽しい読み物になっている。見方によっては、「神去なあなあ日常」「仏果を得ず」「舟を編む」と同じ、お仕事小説の「社史編纂」編でもある。 

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» 「星間商事株式会社社史編纂室」 三浦 しをん [日々の書付]
社史編纂室という部署は実在するのだろうか。閑職の代表格としてドラマや小説などではたびたび登場するものの、その存在はもはや都市伝説の域に片足をつっこんでいる。そんな「謎」の社史編纂室を舞台にした「星間商事株式会社社史編纂室」。 キーワードは「社史編纂室」「会社の過去の不正を暴く」「腐女子」。一見、脈略のないこれらの要素が、どうやってつながっていくかというと… 主人公の幸代は「腐女子」で、同級生3人で同人活動を続けている。社編は同人活動に最適な閑職のため自ら志願してきた。他のメンバーも失敗や... [続きを読む]

受信: 2014年3月10日 (月) 21時43分

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