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2014年3月30日 (日)

想い雲 みをつくし料理帖

著  者:高田郁
出版社:角川春樹事務所
出版日:2010年3月18日 第1刷発行 2013年6月8日 第21刷発行
評  価:☆☆☆☆(説明)

 「八朔の雪」「花散らしの雨」に続く「みをつくし料理帖」シリーズの第3作。「「う」尽くし」「ふっくら鱧の葛叩き」「ふわり菊花雪」「こんがり焼き柿」の4編を収録した連作短編集。

 主人公の澪は、女性ながら大坂の一流料理店「天満一兆庵」で修業し、訳あってそこのご寮さんと共に江戸に来て、今は「つる家」という料理屋で板前をしている。

 澪の料理の腕は一流。「つる家」はそこそこ繁盛している。庶民から支持され武士からも好まれ、多士済々が集う。「つる家」は妬みも買い様々な妨害を受けるが、その多士済々との交流と、澪のまっすぐな性格が、それを乗り越える助けになる。

 澪には、この江戸で果たしたい望みがいくつかある。例えば、「天満一兆庵」の江戸店を任され、今は行方が知れない佐兵衛を探し出し、さらには「天満一兆庵」を再興すること。例えば、大坂にいたころの幼馴染の野江との再会を果たし、昔のように共に暮らすこと。

 これまでの2作では、これらの望みにはあまり進展がなかった。捉えようとしても指の間からこぼれてしまった。今回はそれが少し動く。あるいは大きく前進する。これはますます面白くなってきた。

 澪が作る料理がどれもこれも旨そうだ。人情話が泣ける。

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