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2011年10月26日 (水)

だからテレビに嫌われる

著  者:堀江貴文 上杉隆
出版社:大和書房
出版日:2011年9月25日 第1刷発行
評  価:☆☆☆(説明)

 「本が好き!」プロジェクトで献本いただきました。感謝。

 証券取引法違反で2年6か月の実刑判決を受けて収監中の、ホリエモンこと堀江貴文氏と、「記者クラブ」を厳しく批判し報道のタブーにも切り込んできたフリージャーナリストの上杉隆氏の対談。帯によると「語り尽くした全11時間」だそうだ。堀江氏の収監や対談での話題から考えて、5月か6月に対談は行われたのだろう。

 自分たちに都合の悪い意見、方向性に合わないコメントを言う人を、「異質なもの」として排除するテレビ。自由な取材と報道を認めない「記者クラブ」。政治家の子弟を多く受け入れて、政治とグズグズの関係になってしまっているテレビ局。決して報道されない「放送利権」「電波利権」。政府が公開しない原発事故の実際。刺激的な話が次々と繰り出される。

 堀江氏はライブドアの社長であった頃から、挑戦的な物言いが目立っていたし、上杉氏は特に政治家を標的とした記事で、これまでに数多くの物議を醸している。だから、本書に書いてあることが全て「真実」だとは思わないし、それを公衆に明かしたので彼らを称えようとも思わない。
 そんなことは、恐らく彼らも望んではいないのだろう。大事なことは、本書の中で上杉氏が主張する「多様性のあるいろんな意見を許す社会」が望まれる、ということなのだ。「いろんな意見」には、自分に反対する意見も当然含まれる。

 著者2人については、ちょっとトンガリすぎている感じがして、私には受け入れ難いのだけれど、この「いろんな意見を許す社会」の主張には100%賛成だ。第2章「実は「言論の自由」がないテレビ局」に詳しいが、今のテレビは随分と狭量に感じる。テレビだけでなく、報道全体がそうで、それに引きずられて世の中が余裕を失っているように思う。
 失言とも思えない失言で閣僚を次々と辞任させて、何か不始末があった人を寄ってたかって叩く。こんなことが私たちにとっていいはずがない。本書が「テレビの意見なんか信用できない、これからは自分で判断する」と思うきっかけになるなら、おススメしたい。「ホリエモンが嫌い」な人にも「上杉は胡散臭い」と思う人にも。

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