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2011年9月15日 (木)

おまけのこ

著  者:畠中恵
出版社:新潮社
出版日:2005年8月20日 発行
評  価:☆☆☆(説明)

 「しゃばけ」から始まるシリーズの第4作。今回も短編集。表題作「おまけのこ」を含めて5つの短編が収められている。どの物語も問題の原因は妖ではなく、欲や疑心や病、自分でもよく分からない心の縛り、といった人間の内にあるものだった。

 前作「ねこのばば」で、「ハッピーエンドなのかどうか微妙だ」と書いた。本書の冒頭に収録の「こわい」は、その思いが一層進んだ物語だった。「狐者異(こわい)」は、仏にさえ厭われる妖の名前。関われば自分だけでなく、周囲の人間にまで災いを招く。
 それは「狐者異」が何か悪さをするからではなく、「狐者異」がそういう者だからなのだ。一太郎が一太郎であるのと同じで、本人にも変えることができない。ましてや、誰かの力で変えることなどできはしない。それでも一太郎は「受け止めよう」とする。

 これに比べて「おまけのこ」はハッピーエンドと言って良いだろう。他の作品が「妖の力を借りて問題解決」の一本道なのに対して、この作品では2本の物語が並行する。1本は人間が起こした事件、もう1本は「鳴家」の物語。「鳴家」は、恐ろしい顔をした小鬼なのだけれど、これが何とも憎めないかわいいヤツらなのだ。

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