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2011年8月20日 (土)

ほっと文庫「ゆず、香る」「郵便少年」ほか

 おもちゃ・ホビーのバンダイと角川書店のコラボレーション商品。30ページほどの短編小説に、その小説に登場する色と香りの入浴剤が1包付いている。全部で6種類発売されている内の4種類を買って読んでみた。

 読んだのは、有川浩さん「ゆず、香る」、森見登美彦さん「郵便少年」、あさのあつこさん「桃の花は」、西加奈子さん「はちみつ色の」の4つ。前の3人は、私が好きな作家さんで、西さんは「もし面白かったら他の作品も読んでみよう」と、新規開拓のつもりで選んだ。

 面白かった順も上に書いた順のとおりだった。まぁ好きな作家さんの順に書いたので、好きな作家さんの作品が面白かった、という至極当たり前の結果になっただけ、とも言える。

 それぞれを簡単に紹介する。「ゆず、香る」は、王道のラブストーリー。コラボ作品としてハマり過ぎな感じ。「郵便少年」の主人公は、たぶん「ペンギン・ハイウェイ」のアオヤマ君。悲しくもほのぼのとした作品。「桃の花は」は、30歳の女性の遠い昔の記憶をめぐる不思議な物語。「間に合ってよかった」と思えるいい話。「はちみつ色の」の主人公の小学生の母親は小説家。自分の誕生日に「誰からもおめでとうメールが来ねぇ」と憤っているような人。新規開拓のつもりだったが、私には合わなかったらしい。

 それぞれの著者のファンで、(399円払っても)30ページの書き下ろし短編が読みたい、という方にはおススメ。「小説と入浴剤のセットって、ちょっと面白そうじゃない?」という方もOK。

※この商品は入手困難になっている。私も1週間前に、近くの書店、ホームセンター、ドラッグストアを何軒か回ったが売っていなかった。商品のホームページに載っている「商品お取扱店舗」にも行ってみたが、チェーンの場合、全店にあるわけではないらしい。
 今日(2011.8.20)現在では、ネット書店で取り扱いがあるようだけれど、「ゆず、香る」と「郵便少年」は、Amazonでは在庫がなくて「9月26日入荷予定」になっている。
 1週間前には他のも在庫がなかったので、私はバンダイのショッピングサイト「プレミアムバンダイ」で購入した。ここなら今も買えるようだ。(ただし送料が525円(税込)かかる。399円のものを買うのにこの送料はちょっと痛い)

 ここからは書評ではなく、この商品についてちょっと気になったことを書いています。お付き合いいただける方はどうぞ

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 「気になったこと」は、この商品の「Twitterキャンペーン」のことなんです。Twitterで指定の文章をリツイートすると、20人に角川書店の本が6冊(この商品の短編を書いた著者の本)が当たる、というものです。

 リツイートするのは、商品紹介のページのアドレスが入った文章なので、Twitterを、応募者のフォロワーへ伝える宣伝の媒体として活用しよう、ということなのです。そして、文章は改変してはいけないことになっています(公式リツイートは元々そういうものなんですが)。

 私はTwitterのアカウントを、ほとんどこのブログの更新情報にだけ使っているので、Twitterの事情に通じているわけではありません。その上で、「リツイート」は、あるツイートを有用な情報として自分のフォロワーに伝える、というものだと思っています。
 もしそうだとすると、このキャンペーンには問題があるのではないでしょうか?具体的には、有用とは思っていないツイートを、有用な情報としてフォロワーに伝えてしまうことにならないでしょうか?プレゼントに応募したいだけ(本が欲しいだけ)なのに。

 以前にも「楽して成功できる 非常識な勉強法」という本のプレゼントキャンペーンのことで、似たような記事を書いたことがあります。正直に言うとこんなことはネットに多々あり、「こんなことを問題にする私が生真面目すぎるのかも?」と思わないでもないのです。

 でも、ネットもTwitterも個人の生の声が聞けることが、その存在価値の1つだったはずです。それまでは大企業に占有されていた情報発信を、個人ができるようになったと...それなのにこれでは、大企業にうまく利用されているんじゃないでしょうか?私はまだ、「ネットなんてそんなもんさ」という気持ちになれないんです。

 
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コメント

西 加奈子さんのちょっと信じられない・・・

結構ぶっ飛んだ?方なんですね。
http://www.birthday-energy.co.jp

普通の結婚や恋愛も眼中になく、何でもありなんだって。
だからかな、ほっと文庫とかも参加できちゃう。
今後成長期が来るみたいですけど、プライベートではしっかり
しないとダメみたいですね。

投稿: きゅうり | 2011年9月 1日 (木) 23時27分

きゅうりさん、コメントありがとうございます。

そうですね。西加奈子さんの作品は、ぶっ飛んだ感じでしたね。
織田作之助賞を受賞されているようですが、他の作品も
そうなんでしょうか?

投稿: YO-SHI | 2011年9月 3日 (土) 00時11分

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