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2011年1月12日 (水)

しゃばけ

著  者:畠中恵
出版社:新潮社
出版日:2004年4月1日発行 2010年6月10日 第41刷
評  価:☆☆☆(説明)

 2001年の日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。10年近くも前の作品だとは思ってなかったが、巷で話題の本という認識はずっとあった。時代もので妖怪が出てくるらしい、ということも知っていた。書店で文庫本を物色していて見つけて、「ちょっと読んでみるか」と購入した。

 舞台は江戸時代の江戸は日本橋の大店、回船問屋兼薬種問屋の長崎屋。主人公はそこの跡取り息子で17才になる一太郎。この一太郎が体が弱い。これまでに病で何度も死にそうになっている。ちょっと寒気に当たると寝込んでしまう。そのためか、一太郎の両親は息子にはめっぽう甘い。
 そして一太郎には、仁吉と佐助という2人の手代が付いて身の回りの世話をしているのだけれど、これが輪をかけて甘い。ちょっと咳きでもしようものなら、すぐに寝間の支度をして寝かせてしまう。そしてこの2人の手代は、一太郎の祖父が付けた齢千年の妖(妖怪)なのだ。

 物語冒頭は、そんな病弱な一太郎が、なぜか夜に一人で外出した帰り道。五つ過ぎというから、日没から2時間あまり。江戸時代の夜は真っ暗闇だ。そこで、殺人の現場に遭遇してしまう。殺人鬼に追われた一太郎に助力したのも、人ならぬ身の妖たちだった。
 この殺人事件は、やがてもっと大きな事件へとつながる、一太郎の身にも危険が迫る。岡っ引きの親分たちには解決できそうもない。どうやら、この事件は一太郎自身が解決しなければならないようなのだ。ちょっとムリをすれば寝込んでしまうのに...

 甘やかされ放題の一太郎なのに、奇跡的にも性根の真っ直ぐな責任感のある青年に育った。そういうところが好印象だ。仁吉と佐助の甘やかしっぷりも、いっそすがすがしい。謎解きと人情にコミカルな笑いをまぶした、江戸の街と妖たちが身近に感じられる作品。シリーズがたくさん出ている。「ちょっと読んでみるか」が、長い付き合いに発展しそうだ。

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