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2010年1月31日 (日)

聖女の救済

著  者:東野圭吾
出版社:文藝春秋
出版日:2008年10月25日 第1刷 10月30日 第2刷
評  価:☆☆☆☆(説明)

 私にとっては「容疑者Xの献身」「流星の絆」に続いて3つめの作品。多作な著者の作品には、読んでみたい作品がたくさんあるのだけれど、最寄りの図書館には名前の札だけがあって、全部貸出中ということが多いので、タイミングがうまく合わないようだ。

 事件は被害者の自宅のリビングルームで起きた。おそらく1人でいる時に、自分で淹れたコーヒーを飲んで毒殺されたのだ。毒物の混入経路は、水道か、ペットボトルか、ケトルか、カップか?そして犯人は?...
 実は犯人は事件より前に、最初の1章で早くも提示される。いわゆる倒叙形式だ。だから読者の楽しみは犯人探しではなく、天才物理学者の湯川の協力を得て警察が犯人を捜し当てる過程の追体験と、犯行の方法の推理だ。
 この犯行方法が本書の一番の見どころと言って過言ではない。警察の面々ではお手上げなのはまだしも、今回は湯川でさえ苦戦する。曰く「理論的には考えられても、現実的にはありえない」「~これは完全犯罪だ」

 例によって私もあれやこれや考えながら読んだ。犯行方法のトリックは分からなかったが、それなりにポイントはつかめていた。いや、著者がちゃんと分かるようにヒントを配置しておいてくれたのだ。読者があれやこれやと考えることができるように。
 内海という女性の刑事が登場するのだが、テレビドラマの企画で創造された人で、本書と「ガリレオの苦悩」から原作でも登場するようになったらしい。この人がいることによって、犯罪捜査以外のドラマ性も加わった。

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 「おそらく君たちは負ける。僕も勝てない。これは完全犯罪だ。」(聖女の救済)  「聖女の救済」(東野圭吾:文芸春秋)、「ガリレオの苦悩」と同時発売の際に両方買っていたのだが、こちらもやっと読了することができた。  IT企業の社長である真柴義孝が....... [続きを読む]

受信: 2010年1月31日 (日) 21時23分

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