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2009年11月 8日 (日)

キャットと魔法の卵 大魔法使いクレストマンシー

著  者:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 訳:田中薫子
出版社:徳間書店
出版日:2009年8月31日 初版発行
評  価:☆☆☆☆(説明)

 大魔法使いクレストマンシーシリーズの最新刊。著者の作品は、新作と初期の作品が並行して日本語訳して出版される。初期の作品も面白いのが多いのだが、やっぱり新しい作品は物語の練られ方が違うように思う。
 特にこのクレストマンシーシリーズは、すでに7冊が出版され、魅力的なキャラクターが多く生み出されている。それぞれのキャラクターを奔放に活躍させれば楽しい物語になるわけで、読者としては「あのキャラクターのその後」に再会することができる。

 そして今回の主人公の1人はキャット。シリーズ最初の作品「魔女と暮らせば」で、魔力のある姉と共にクレストマンシー城に引き取られた少年だ。キャットは9つの命を持って生まれた大魔法使いであることが分かり、次期のクレストマンシーとなる。その後、短編には登場したが、長編の主人公になるのは初めて。本書は「魔女と暮らせば」の翌年という設定だ。
 本書のもう一人主人公はマリアン。クレストマンシー城の近くの村に住む、ピンポー家という魔法使いの一族の女の子。物語の半分は彼女を中心に回る。ピンホー家の一族には秘密があり、それが原因となって近隣の一族を巻き込む大騒動へと発展していく。キャットとマリアンは協力して問題の解決に当たるが...という物語。

 キャラクターの話に戻ると、マリアンはもちろん彼女の兄のジョーも新登場のキャラクター。魔法と機械を結びつける才能がある。今回、クレストマンシーのクリストファーの息子ロジャーとの友情も育んだ。またまた魅力的なキャラクターがシリーズに加わったというわけだ。何年か先になるだろうけれど、マリアンとキャットのその後や、ジョーとロジャーの活躍が読めるかもしれないと思うとワクワクする。

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