« 雲のオオカミ 崖の国物語外伝 | トップページ | 蹴りたい背中 »

2006年8月 5日 (土)

こわれた腕環 ゲド戦記2

著  者:ル・グウィン 訳:清水真砂子
出版社:岩波書店
出版日:1976年12月10日第1刷 1989年2月15日第17刷
評  価:☆☆☆(説明)

 ゲド戦記の第2巻。前巻で自らの影と対決した若き魔法使いハイタカは、すでに竜を退治した「竜王」の称号を持つ大魔法使いに成長している。この間は数年という設定なので、年齢的にはまだ若いと言える。

 前巻が独特の雰囲気を持ちながらも、影との息詰まる攻防が描かれていて、他のファンタジーと共通する「動」の部分があったのに対して、本作は完全な「静」の世界だ。
 地下に巡らされた迷宮、そこを守る巫女、舞台は動きどころか光さえ差さない暗黒の地下迷宮なのだ。そして、ほとんど魔法は使われない。地震を留めるという魔法が後半にでてくるのだが、何かを起こすのではなく起こさないという、大技ではあっても地味なもの。その他は目くらましとか、うさぎを呼ぶとかで、本当に動きがない。動きがないだけに、ストーリーは内面に深く入り込む。

 言い忘れたが、今回の主人公はゲドではなく、巫女のアルハ(テナー)だ。ゲドは中盤まで姿さえ現さない。
 地下迷宮から巫女を救い出す、というのは、何かの暗喩なのだろうか?

 にほんブログ村「ファンタジー」ブログコミュニティへ
 (ファンタジー小説についてのブログ記事が集まっています。)

 人気ブログランキング「本・読書」ページへ
 にほんブログ村「書評・レビュー」ページへ
 (たくさんの感想や書評のブログ記事が集まっています。)

 
Yahoo!ブックマークに登録 livedoorクリップに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加 Evernoteにクリップ

「こわれた腕環 ゲド戦記2」 固定URL | 1.ファンタジー, 13.ル・グウィン(ゲド戦記)

« 雲のオオカミ 崖の国物語外伝 | トップページ | 蹴りたい背中 »

1.ファンタジー」カテゴリの記事

13.ル・グウィン(ゲド戦記)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/108492/15799807

この記事へのトラックバック一覧です: こわれた腕環 ゲド戦記2:

« 雲のオオカミ 崖の国物語外伝 | トップページ | 蹴りたい背中 »