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2005年9月

2005年9月29日 (木)

サークル・オブ・マジック 3,4

著  者:デブラ・ドイル (訳:武者圭子)
出版社:小学館
出版日:(3) 2003年8月10日初版
        2004年7月1日第4刷
     (4) 2004年8月10日初版
        2004年11月10日第2刷
評  価:☆☆☆☆(説明)

 少年魔法使いランドルの冒険+成長物語。
 3.は、なかなか面白い。時間を操る魔法というのがあって、これが未熟な使い方をすると、永遠に繰り返しになってしまい、そこから抜け出せなくなる。これを文章で描くと、必然的に話が繰り返し、ぐるぐると回って混乱するのだが、うまい語り口でまとめられていて、読んでいる方まで混乱してしまわないようになっているのが、さすがだ。
 また、後半では、妖精国という新たな国を創り出して、世界観を広げている。ここの国王は絶大な力を持ち、悪魔をも一蹴する、何とも頼もしい存在。もともとこの3巻で終了していた物語なので、過去に登場した人物をもう一度、善悪取り混ぜて登場させて、最後には新しい女王の元で、平和が訪れるという大団円で終わる。読後感がさわやかだ。
 1つ心配なことが、「毒を以って毒を制す」というわけで、悪役の魔法使いが悪魔にやられてしまうのだが、たしか、悪魔が魔法使いの血を吸うと、強大な力を持ってしまうと、1巻で書いてあった。悪魔は魔界へ帰っていったようだが、これで良いのだろうか?

 4.は、ファンの声に押されて出した最新刊。前巻から1年ほど後の平和な時代。登場人物の1人が、「放浪していた昔に戻りたくなる」と言って、その結果、新しい国への新しい冒険が始まる。新しい冒険や国が必要だったのは著者自身かも知れない。

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Harry Potter and The Half-Blood Prince(ハリー・ポッターと謎のプリンス)

著  者:J・K・Rowling
出版社:ARTHUR A LEVINE BOOKS
出版日:2005年7月 First American Edition
評  価:☆☆☆☆(説明)

 言わずと知れたハリーポッターシリーズの第6巻だ。残すところあと1巻。話はいよいよ大詰めを迎えて...と、期待して読み始めた。しかし、なかなか大詰めを迎えない。長々とロンとハーマイオニーが仲良くなったり、ケンカしたり。ハリーがダンブルドアからヴォルデモートの過去を学んだり。学園もののような展開が続く。
 念のために言っておくが、読み終われば確かにストーリーは急展開し、最終巻でどうなるのか、全てのナゾは明らかにされるのか...という期待をみなぎらせて終わる。期待通りだ。だからこそ、学園ものの部分は、本当に必要なのか?そもそも7巻も必要なのか?1巻がこんなにぶ厚くなくてならないのか?(652ページ、前巻にくらべれば3/4になってはいるけれど)という疑問がわく。

 ダンブルドアは、ヴォルデモートにはなくて、ハリーにある力として「愛」と言っている。それが最後に打ち克つと言っているのだけれど、そのような展開になるのだろうか?ダンブルドアの「人を信用する傾向」は、今回に限って言えば、良い結果にならないのだけれど、これは誤っていたと、否定されてしまうのか?あと1巻、どんな終わり方をするのか、とても気になってきた。

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