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2005年4月

2005年4月28日 (木)

チェンジモンスター なぜ改革は挫折してしまうのか

著  者:ジーニー・ダック (訳:ボストン・コンサルティング・グループ)
出版社:東洋経済新報社
出版日:2001年12月23日発行
評  価:☆☆☆☆☆(説明)

 とある講演会で「改革を導入した当初は、導入前よりも生産性が落ちてしまう時期があるが、そこで踏ん張って続けることで、ようやく改革の成果を得ることができる。生産性が落ちたことで弱気になって止めてしまう例が多い」という話のなかで、チェンジカーブなる曲線を見た。いや、正確にはそういう名前が付いていたかどうかわからない。その曲線について調べていたところ見つけた本。
 巻末に、訳者であるBCGの日本法人が加えたと思われる、日本型チェンジモンスター(改革を阻害する怪物)が面白い。
タコツボドン:自分の担当を超えた視野を持たず、「よそ者」の関与を否定する。
ノラクラ:さまざまな言い訳を使い、あの手この手で改革を回避しようとする。
カイケツゼロ:課題の指摘やできない理由の説明は巧みだが、解決策は出せない。
などなど。うちの職場のあの人は○○だ、などと言って盛り上がれること間違いない。

 残念ながら、これらのモンスターは本編には登場しない。しかし、大変に示唆に富んだ内容だ。参考になった点を思いつく順にあげる。
・もし制限なしでなんでもできると仮定してやることをあげてから、アクションプランを検討する。制限があればそれを克服する方法を考える。
・必要なことは、コミットメントとコミュニケーション。こちらが思う以上に相手は情報を必要としている。
・絶えず関わり続けること。情報を共有すること。感情を甘く見ないこと。

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2005年4月17日 (日)

魔女と暮らせば 大魔法使いクレストマンシー

著  者:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(訳:田中薫子)
出版社:徳間書店
出版日:2001年12月31日初版
評  価:☆☆☆☆(説明)

 ダイアナ・ウィン・ジョーンズのクレストマンシーシリーズの第1作目。訳者注によれば、時系列で言えば4部作の2番目、1番目の「クリストファー魔法の旅」の25年後、3番目の「トニーノの歌う魔法」の6ヶ月前なんだそうだ。まだ、この2冊は読んでいないので、前後とどのようなつながりがあるのか、またはないのか、読んでみたい。
 今回の舞台は(というより、著者にしてみれば1作目なのだから、最初の舞台は、と言うべきか)、魔法が当たり前に存在する世界。それに、クレストマンシーが属する世界でもある。ストーリーは、主にそのクレストマンシーの城で展開される。
 主人公はグウェンドリンとキャット(エリック)の姉弟。姉には魔力があるが弟にはない。姉の魔力のせいかどうか、二人はクレストマンシー城で暮らすことになるが、姉の方は主人公とは思えない傍若無人ぶり。お話の最後に姉弟の秘密は明かされる。

 クレストマンシーを始め、登場人物の性格付けがよくされている。ちょっと俗っぽくて嫌味な感じの人が多いけど、そこが妙にリアルなのかも。後半には戦いのヤマ場もあり、パラレルワールドやクレストマンシーの位置付けなど、シリーズ共通の設定もキチッとされている。シリーズを読むのならこれから読むのが良いのでは。

 グウェンドリンの行いで、何人かの娘が住む世界が変わってしまう。しかし、誰も不幸になった者はいないことになっている。そういった説明が少し言い訳っぽかった。
1978ガーディアン賞受賞。

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