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2005年3月10日 (木)

魔法使いはだれだ 大魔法使いクレストマンシー

著  者:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(訳:野口絵美)
出版社:徳間書店
出版日:2000年8月31日初版 2001年10月15日第2刷
評  価:☆☆☆(説明)

 ジブリによる映画化で有名になった「ハウルの動く城」の原作者の本。「ハウルの動く城」は1986年に発表、本作は1982年発表なので直前と言っても良いだろう。しかし、著者は1970年に最初の作品を発表後、2005年までに単行本で44作、年に3作という年もある多作の著者だ。
 本作は、「大魔法使いクレストマンシー」シリーズ4部作の3作目。どういうわけか、徳間書店のこのシリーズでは1番初めに出版された。
 クレストマンシーとは、魔法の使われ方を監督し、問題が起きると駆けつけて解決するという役職の名前。本書は、そのクレストマンシーシリーズの作品なのであるが、彼が登場するのは288ページの本の中で、200ページを過ぎてから。それも、窮地に陥った子どもたちが「クレストマンシー!」と叫ぶと現れる、というまさに正義の味方の登場パターンだ。颯爽と現れて、鮮やかに解決してしまう。解決が素早い分、それまでの学園生活の描写が長々しく感じてしまう。寄宿学校という閉ざされた舞台でのいじめなど、ちょっと滅入る部分もある。
 舞台となったのは、魔法が禁止されていて、魔法使いだということが分かると火あぶりにされてしまうという、恐ろしい世界。なのに、結局はクラスのほぼ全員、校長までが魔法使いだった、という結末は意外といえばそうだけど、こんなんで良いのかしらと思った。しかし、学園者ゆえに登場人物が多めなのに、それぞれの個性が丁寧に描写されていたり、飽きさせない語り口はさすが。

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