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2004年7月

2004年7月 7日 (水)

アーサー王と円卓の騎士 サトクリフ・オリジナル

著  者:ローズマリ・サトクリフ (訳:山本史郎)
出版社:原書房
出版日:2001年3月3日初版
評  価:☆☆☆(説明)

 アーサー王伝説とは、5世紀にイギリスからローマ軍が引き上げた後の混乱を納め、異民族の侵入を止めた英雄的人物と、ケルト的な魔術世界が生んだヒーロー伝説。だから、英雄的な人物は存在したと見られるものの、アーサー王その人は架空の人物。
 また、民話的な各地の伝説が集合したものであり、1つの決まったストーリーではなく、多くのエピソードの集合体のようになっている。その中で、アーサー王の下に集まった勇敢で高潔な騎士150人のことを「円卓の騎士」と呼び、数多くの逸話を生む格好の枠組みとなっている。
 本書は、13の逸話が収められている。個々の話もまぁまぁ、全体もまぁまぁである。取り立てて言えば、前半のアーサー王の誕生から、円卓の完成までは筋が通っていて面白く読める。実は、この部分は著者のオリジナルが多く占めるらしい。なるほど、なんとなく納得。
 それにしても、騎士というのは簡単に決闘なってしまい、だから簡単に殺し殺されてしまうが、慈悲を乞われると簡単に許す。実に潔い。

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2004年7月 2日 (金)

ナルニア国物語2 カスピアン王子のつのぶえ

著  者:C.S.ルイス (訳:瀬田貞二)
出版社:岩波書店
出版日:1966年7月1日初版 1987年5月25日第24刷改版 1995年11月6日第35刷
評  価:☆☆☆☆(説明)

 前号「ライオンと魔女」から数百年後のナルニア国の物語。しかし、ピーター達4人の兄弟の世界では(つまり、こちら側の世界)、わずか1年後のこと。4人は不思議な力であちら側の世界へ引っ張り込まれてしまう。
 あちら側の世界では、4人は数百年前に魔女を倒し、善政を敷いた伝説の王たちなので、それが再び姿を現したことになる。このように時間軸を共有しないパラレルワールドがあるとすれば、数百年と言わず数千年前の王様が甦ることの説明ができる。なるほど!と手を打った。
 数百年後のナルニアは、かつてのように動物や木の精が話をする国ではなく、人間たちに征服された、面白くも美しくもない国になっていた。今回のお話は、叔父の奸計で殺されそうになった、正当な血筋の王子カスピアンを4人とライオンのアスランが助ける話。
 臆病にになったスーザンには、なかなかアスランの姿が見えなかったり、生気のない人に息を吹きかけると元気になったり、しかし、最初から導いてくれるのではなく、相当の苦労と努力をした人に救いを差し伸べたりと、アスランは神を象徴してるのだろう。

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