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2004年6月

2004年6月27日 (日)

ナルニア国物語1 ライオンと魔女

著  者:C.S.ルイス (訳:瀬田貞二)
出版社:岩波書店
出版日:1966年5月28日初版 1986年6月10日第25刷改版 1990年12月15日第30刷
評  価:☆☆☆☆(説明)

 C.S.ルイスは、英国ファンタジーの巨匠の一人とされる。オックスフォードでトールキンとも親交があった。本書は、ナルニア国という、向こう側の世界を描いた7作品の1番目。
 こちら側とあちら側の2つの世界がある。トンネルや鏡や穴を抜けると、2つの世界を行き来することができる、つまりパラレルワールド。「不思議の国のアリス」から「千と千尋の神隠し」まで、多くの作品に取り入れられた設定。この作品では、衣装ダンスが2つの世界を結んでいる。
 向こう側のナルニア国では、大変なことが起きていた。魔女が年中真冬にしてしまって、しかもクリスマスが来ない。ここに、屋敷の衣装ダンスを通って4人の兄弟が入り込んでしまう。しかも、その4人は、ナルニア国の運命の重要なカギを握っている。
 冒険譚として、すごく面白い。4人の子どもの性格付けも良く描き込まれている。子どもが主人公だけに、子どもたちは感情移入しやすいだろう。動物が話したり、向こう側に国があったり、アリスに近い感じかも。
 ところで、このC.S.ルイスもトールキンもルイス・キャロルも、ハウルのジョーンズ(ジョーンズはトールキンに師事していたらしい)も、みんな英国の作家。ハリー・ポッターのローリングが英国人なのも必然か。7巻シリーズなので続きも読みたい。

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2004年6月21日 (月)

サークル・オブ・マジック(1)(2)

著  者:デブラ・ドイル/ジェームズ・マクドナルド (訳:武者圭子)
出版社:小学館
出版日:(1)2002年12月10日初版 (2)2003年4月10日初版
評  価:☆☆☆☆(説明)

 少年魔法使いの成長物語。(1)は「魔法の学校」、(2)は「邪悪の彫像/王様の劇場」という副題が付いている。魔法学校やら昇級試験が出てきて、ハリー・ポッターと比べられるのも仕方ない。ハリー・ポッターの舞台が主に学校であるのに比べて、こちらは魔法修行の冒険が舞台なので、展開にバリエーションがあって、その分伸びやかな感じ。
 主人公のランドルは、領主の息子という立場を捨てて、魔法使いになろうとした生い立ちがある。また、本来なら落第するところを、特例で救われるほどの魔法の才能があるらしい。しかし、その才能を裏付けるエピソードや伏線がまだないので、少し深みに欠ける感じが否めない。3巻で終了だそうだが、この辺りはもう少し掘り下げられるのだろうか?
 そういった少し意地悪な見方を脇に置けば、テンポは良いし、ストーリーは面白いし、一気に読めて楽しめる。子どもにも大人にもおススメ。

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「サークル・オブ・マジック(1)(2)」 固定URL | 1.ファンタジー, 1Z.その他ファンタジー | コメント (0) | トラックバック (0)

2004年6月14日 (月)

トールキン小品集

著  者:J・R・R・トールキン (約:吉田新一他)
出版社:評論社
出版日:1975年3月20日初版 1993年4月10日第8刷
評  価:☆☆☆(説明)

 トールキンの短篇集。「農夫ジャイルズの冒険」「星をのんだかじや」「ニグルの木の葉」「トム・ボンバディルの冒険」を収録。
 トム・ボンバディルは、指輪物語に登場する人物で、全ての物の前に存在していたとされる。魔王サウロンも手が出せないとも言われている。そういうこともあって、「トム・ボンバディルの冒険」に興味があって手に取った。
 しかし、これは16篇の詩からなる詩集で、しかも、トム・ボンバディルは最初の2篇にしか登場しないし、読んだ限りはただの「陽気なおじさん」としか描かれていない。トールキンを深く理解するためには必要な詩らしいのだが、正直に言うとちょっとあてがはずれた感じ。
 「農夫ジャイルズの冒険」は、ホビットの冒険のような冒険譚。竜も出てくる。運と不思議な刀の力で最後には王様になる。まぁ、読める。
 「星をのんだかじや」「ニグルの木の葉」は、メルヘン。トールキンの他の作品とは違った感じで、冒険はない。フワフワとした感じの捉えどころのない話で、どうも面白くなかった。あとがきに訳者の解説があり、「星をのんだかじや」では、人間の世界と妖精の世界の関わりについての作者の考え、「ニグルの木の葉」では、キリスト教的な要素が指摘されていた。これで、やっと腑に落ちた。そういうことだったのか。

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2004年6月 7日 (月)

神々の世界 UNDERWORLD

著  者:グラハム・ハンコック (訳:大地舜)
出版社:小学館
出版日:2002年10月20日初版
評  価:☆☆☆(説明)

 太古の失われた文明の存在を主張するハンコック氏の2002年までのレポート。
 かねてから正統派の考古学に挑戦し、考古学者の反発を買っていたが、本書冒頭では反省の弁を述べている。「正統派の分析手法を軽視しすぎた。いかにその他の状況証拠が違う事実を指していても、炭素年代法で証明されない限り、受け入れられないのだ。」と。
 本書の主要なテーマは、海に没した太古の文明だ。太古とは17000年~7000年ぐらいのことを言っていて、約5000年前からとされるエジプトやメソポタミアを、さらに5000年以上遡ることになる。
 この時期は、氷河期の氷が溶け出し、120mも海面が上昇して世界の陸地2500万平方キロ(米国と南アメリカを合わせた広さ)が海に没した時期である。海岸部分が暮らしやすいことを考えれば、この海に没した部分に人が集まって住んでいた可能性は高い。
 もう1つの論旨は、世界中に残る洪水伝説が、何らかの真実を含んでいるのではないか、ということ。一般的には、伝説を歴史資料として見る向きは少ない。しかし、驚くほど類似した伝説が多いのは何故か?さらに、伝説を基にして海底を調査し、遺跡が発見されたとしたらどうか?インドでは実際にそれらしき物が見つかっている。
 さらに、中世の地図にその頃には存在しない島が描かれていたり、あるはずの海峡がなかったりするのは何故か?それが、1万年前の地形とぴったりあっているとしたら、1万前に誰かがその地形を記録したとは考えられないか?

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