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2004年4月21日 (水)

ザ・ゴール 企業の究極の目的とは何か

著  者:エリヤフ・ゴールドラット (訳:三木本亮)
出版社:ダイヤモンド社
出版日:2001年5月17日初版
評  価:☆☆☆☆☆(説明)

 著者は、イスラエルの物理学者。科学者らしく工場の生産管理を科学的にアプローチして、劇的な効果を実現させるTOC(Theory Of Constraints:制約条件の理論)を完成させた。本書は、それを小説仕立てで紹介している。
 経営について少し学んだことのある人なら、このTOC理論が大変有用であることがすぐにわかるだろう。ビジネスに関する理論は数多くある。ランチェスター、ゲームの理論、等々。しかし、それらは考え方を提供するのみで、実際の戦略、戦術へ落とし込むのにはそれなりの経験や能力が必要だ。その点、TOC理論は極めて具体的な方法論で構成されている。
 要点は生産工程のボトルネックの発見にある。全体の生産性はボトルネックの生産性に制約される。だから、ボトルネック工程が1時間止まれば、工場全体が1時間止まるに等しいので、この工程の前を空けないように他の工程を工夫する。逆に、ボトルネック工程が止まらない限りは、他の工程に空き時間があって生産性が落ちてもも構わない。
 当たり前のようだが、これは、今までの常識から多くの点で矛盾する。今まではどの工程でも生産性を高めることを是としていた。しかし、逆に仕掛部品在庫を増やしてコストを押し上げることにもなりかねない。こういった点が画期的だ。
 ところで、副題の企業の究極の目的は「儲けること」というのが本書の解答。その指標は3つあって、スループット、在庫、作業経費。

 ビジネスに関わる人全員に一読をおススメします。

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