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2003年11月

2003年11月12日 (水)

神の吹かす風(上)(下)

著  者:シドニィ・シェルダン
出版社:アカデミー出版
出版日:1996年10月10日
評  価:☆☆☆(説明)

 久しぶりに読んだシドニィ・シェルダン。
 知っての通りストーリー展開の巧みさとドンデン返しが特長の作家。意訳を超えて日本語らしく読みやすくした超訳が売りの出版社。なるほど読みやすく、ドンデン返しも伏線もあり楽しめた。でも、「ゲームの達人」や「時間の砂」など、最初のころの作品ほど面白くなかった。その他の作品も何冊か読んだけれど、それと比べても平板な感じがした。
 ストーリーは、田舎の大学教授がルーマニア大使に抜擢されて活躍する話。最後には命も狙われるが、それでも機転を効かせて難を逃れる。
 ドンデン返しがあると思って読んでいるからか、善人が善く、悪人が悪く描かれすぎているのが途中から気になった。少し度が過ぎる。また、大使としてルーマニア政府の要人と交渉するのだが、あまりに単純で驚く。うすっぺらでリアリティが感じられない。ストーリー展開は面白いので、それに水を差している感じ。
 軽い読み物としては素直に楽しむには良いのかも。わざわざ、意地悪な見方をすることもないか。

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2003年11月 5日 (水)

趣味は読書。

著  者:斎藤美奈子
出版社:平凡社
出版日:2003年1月25日初版 2003年2月20日第三刷
評  価:☆☆☆(説明)

 100万部程度売れたベストセラー本を取り上げて批評する趣向の書評本。基は平凡社のPR誌に連載されたもの。
 著者は本書の中で、西尾幹二氏(新しい歴史教科書をつくる会会長)の「国民の歴史」を評して、「歴史の常識がことごとく覆される快感があっちこっちにあふれている」と書いた人。ベストセラーの評判を覆すことが快感なのかもしれない。とにかく、ナナメから見たり裏読みしたりしながらコキ降ろしている。
 まな板に載せられたのは41冊。読んだことがあるのは5冊しかなかった。「巨泉」「話を聞かない男...」「金持ち父さん...」「海辺のカフカ」「ハリーポッター...」。驚くことに、この5冊については、私の考えと一致していた。著者の言葉を借りれば、私も相当な「邪悪な読者」なようだ。
 この本を読んで、紹介してある本を読もうとは思わないように思うが、役には立った。思っていたのとは全く違う内容のものもあった。「読者というのは勝手に曲解して「私もがんばろう」と励まされる」というくだりは笑えた。
さすがの著者も、ハリーポッターは切り崩せなかった。4巻合計で1650万部。なんでこんなに売れるのかを説明することも、揶揄することもできない。まさに魔法。

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