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2003年10月

2003年10月29日 (水)

シルマリルの物語(上)(下)

著  者:J・R・R・トールキン他 (訳:田中明子)
出版社:評論社
出版日:1982年3月10日初版 1994年9月30日第7刷
評  価:☆☆☆(説明)

 指輪物語を遥かに遡る天地創造を含む神話の時代からの話。トールキンの世界観がここまで深いとは驚きだ。ロードオブザリングを映画で観ただけでは想像もつかないと思う。
 この世界は、イルーヴァタアルという創造主が、アイヌアという神々を使って創造した。このアイヌアのうち、最も力のあるメルコオルが邪な心を持ち、冥王モルゴスとなる。このモルゴスの破滅までが、第一紀。この後に、二紀、三紀と続く。
 創造主が最初に世界に住まわせたのがエルフ族。彼らは指輪物語に出てくるような、高貴で完成された人々ではない。強欲であったり、憎しみ殺し合うことさえある。この話で1つ特徴的な言葉が「誓約」、つまり約束。エルフ達は、誓約を破らない。というか破ることができない。「シルマリルという宝玉をこの世の果てまで取り返しに行く」という誓約を立ててしまったフェアノオルの一族は、このために、相手が誰であろうとシルマリルを奪い返すために戦うハメになり、同族同士の争いに陥る。
 ちなみに、指輪物語は、第三紀の終わりの話。第二紀は、エルフと人間の連合軍がサウロンから1つの指輪を奪うまで。サウロンはかつてはモルゴスの第一の手下、エルロンドは、シルマリルの所有者の息子で第一紀の終わりに生まれている、というように、物語は、連綿と続いているのだ。

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2003年10月 9日 (木)

ホビットの冒険

著  者:J・R・R・トールキン (訳:瀬田貞二)
出版社:岩波書店
出版日:1965年10月13日発行 1994年11月15日第23刷
評  価:☆☆☆☆(説明)

 指輪物語に先立つビルボとガンダルフとドワーフの冒険の話。
 すんなりと面白く最後まで読めた。トールキン先生は、この本の後、勧められて指輪物語を書いたということだ。指輪物語は少し力みすぎたのかも。
 指輪物語の主人公フロドと違って、この物語の主人公ビルボ(フロドの養父だ)は、自分の知恵と機転と行動力で幾度も危機を切り抜ける。エルフは指輪物語では大変に高貴な種族として描かれていたが、この物語ではエルロンド以外のエルフは随分と人間くさい。宝物をブン捕りに攻めてきたりもする。
 最後は、ゴブリン対エルフ、ドワーフ、人間、ホビットの連合軍の戦いになり、登場人物が大集合して大団円を迎える。なかなかの盛り上がりだ。
 話の中に、エルロンドも出てくるし、ビルボはこの冒険の途中で、ゴクリから指輪を得る。映画のロードオブザリングで石になったトロルが出てくる場面があるが、そのトロルが石になったいきさつも分かる。ギムリのお父さんのグローインは端役だけれどちゃんと出ている。
 と言うことで、映画を見て興味を持った人は、この本を読むと面白みが増すんじゃないかな。「指輪物語」ほど長くないしテンポ良く進むので、途中で挫折ということも少ないだろうし

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2003年10月 1日 (水)

ダレン・シャン2 若きバンパイヤ

著  者:ダレン・シャン (訳:橋本恵)
出版社:小学館
出版日:2001年10月10日初版 2003年3月1日第10刷
評  価:☆☆☆☆(説明)

 ダレン・シャンシリーズの第2巻。半バンパイヤになったダレンが、サーカスの一員になり生活を始める。ヘビ少年のエブラやひげ女、ガラスでも釘でも何でも食っちまう男など、奇っ怪な面々が暮らすキャンプ。こんな連中でも暮らしていく以上、洗濯したり炊事をしたりと普通なのがちょっとおかしい。
 普通の人間は、サーカスのショーの時だけこういった人々と接していれば問題ないのだろうけれど、日常生活に顔を出すようになると悲劇につながる。結局、近所の子どものサムはウルフマンに殺されて(喰われて?)しまう。環境保護団体の戦士RVは、両腕を失う。
 RVが両腕を失うシーンや、サムが死ぬところはグロテスク過ぎないか?このままでは、ハリーポッターや指輪物語のような映画化は難しいだろう。きわどすぎる。考えてみれば、サーカス団の面々からして怪しすぎて難しいか?
 でも、前巻にくらべると、話は格段に面白みを増した。次はどうなるのか気になるし。

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