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2003年4月

2003年4月21日 (月)

指輪物語5 王の帰還(上)

著  者:J・R・R・トールキン (訳:瀬田貞二)
出版社:評論社
出版日:1974年12月20日初版
評  価:☆☆☆☆☆(説明)

 前冊から、まる1年待たされた当時の読者は辛かったろうと思う。なんせ絶望のままに放っておかれたのだから。
 ガンダルフが長駆ゴンドールまで行くところから、アラゴルンが救世主のように現れて、ミナス・ティリスを包囲するモルドール軍を打ち破り、続いてモルドールの黒門に兵を進めるところまで。
 この分冊は、合戦あり、ローハンの女騎士エオウィンの活躍やアラゴルンに対する恋心ありと、ドラマチックな盛り上がりが多く、映画向きだと思う。中でも、エオウィンがナズグルの首領を倒すシーンはゾクゾクしました。これまでは戦いのシーンが多く、主な登場人物が男ばかりで汗臭いお話でしたが、ここで救われた感じです。
 今回も、太古の人間の王との約束を果たさなかったために、眠ることを許されなかった死者たちを、人間の王としてアラゴルンが率いてきたり、普段は姿を見せない山の原住民がローハン軍に道案内したりと、多彩な登場人物が現れる。
 今までの中で(特に前冊との比較で際立って)展開が速い事もあって、最も読ませる一冊。

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2003年4月15日 (火)

指輪物語4 二つの塔(下)

著  者:J・R・R・トールキン (訳:瀬田貞二)
出版社:評論社
出版日:1973年12月20日 1981年12月20日第6刷
評  価:☆☆☆☆(説明)

 前冊と打って代わって、この分冊は全篇フロドとサム、そしてゴクリのストーリーが280ページに渡って続く。
(ちなみに、ゴクリは映画ではゴラムになっている。原書ではGollumだから名前だとするとゴラムで良いのだろう。しかし、Gollumは喉を鳴らす音の擬音で、彼が食べ物の魚を求めて良く喉を鳴らしていたことから付いたあだ名という設定になっているらしいから、それを訳してゴクリとなった。)
 跡をつけて来たゴクリを捕まえて道案内にしてモルドールまで行く。悪者がそう簡単に改心するはずもないが、それでも道案内の訳を果たして、モルドール内に入り込むことに成功する。しかし、ゴクリの奸計によって、シュロブという大グモに襲われ、フロドは意識を失いオークたちに連れ去られてしまう。
 全くの絶望の中で、この分冊は終わることになる。鉛のような重苦しさを読者に残したままで。なんという展開だろう。
 途中で、ボロミアの弟ファラミアに会う。少しずつ登場人物が増えていくのも、この物語の特徴か。結果的に指輪の魔力に屈してしまった兄と違って、ファラミアは指輪を奪おうとしなかった。よくできた人物だ。
 話の展開の割には長い。映画ではこの分冊の部分は何分になるのだろう。

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指輪物語3 二つの塔(上)

著  者:J・R・R・トールキン (訳:瀬田貞二)
出版社:評論社
出版日:1973年6月20日 1984年8月30日第9刷
評  価:☆☆☆☆(説明)

 指輪物語6分冊のその3。映画の第2作は既に公開になっているが、まだ見ていない。よって、予告編で明らかになってしまったことを除けば、予備知識なしで読んだ。気のせいか前の2冊より物語に没入できたように思う。
 この分冊は、3手に分かれてしまった旅の仲間のうち、アラゴルン、レゴラス、ギムリの組と、メリーとピピンのホビットのコンビの2組を追ったもの。映画の主人公であるフロドは登場しない。かなり、大胆な章の割り振りだと思う。
 「二つの塔」というタイトルの割には塔の場面はあっけない。 「二つの塔」のうちの1つイセンガルドのオルサンクの塔がエント族によって攻略される、映画の予告編のシーンはない。アラゴルンたちが着いたときにはもう落ちていた。そこにいたサルーマンも、元の白の会議の主宰者にしては、実にあっけなくガンダルフに杖を折られてしまう。
 ローハン国が登場し、徐々に世界が広がっていく。色々なことが徐々に明らかになってくる。主人公不在の進行は確かに辛いが、進展はある分冊。

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